女性は子供を産む機械

初めテレビ見た時は正直なんじゃこりゃーと思った。が、新聞やらでどういう流れで言ったのかを見ると、怒られるかも知れないが、あまり違和感を感じなかった。
まああまりセンスのある言葉ではないことは確かだけど、こういうことで辞職だなんだって騒ぐことの方が腑に落ちない。
『女性は子供を産む機械』だとしても、男の方はほとんど何もできない役立たず。やっぱり、人の流れと砂の流れを同じものとして見ているぼくだからなのかなー。


追記:

こういうのに反応するってことは、ぼくら男が感じられない部分で、女の方が女であることで不自由を感じるとこがたくさんあるんだろうなぁと思えてきた。そう考えると、やっぱり想像力不足なのか。。
けれど、報道に関しては不必要な意図を感じるのは確か。それと、政治家は女性のためではなく、自分の(選挙の)ために批判している人が多いのだろうと妄想。


追追:

今日の読売新聞によいのが出てたので抜粋しておく(2面)。

柳沢厚労相
発言要旨
 人口統計学では、女性は15歳から50歳までが出産をしてくださる年齢だ。2030年に30歳になる人を考えると、今、7、8歳だ。もう、生まれてしまっている。産む機械と言ってはなんだが、装置が、もう数が決まってしまった。機械といっては、本当に申し訳ないんだけども。機械って言ってごめんなさい。その産む役目の人が、ひとり頭(何人産むということ)で頑張ってもらうしかない。(27日、松江市の講演で)


また、28日の読売新聞の2面。


厚労相「女性は産む機械
講演で発言 野党批判 辞任要求も
野党各党は28日、柳沢厚生労働相が「(女性は子供を)産む機械、装置」と発言したことについて、「厚労相として許されない発言だ」と一斉に批判した。共産、社民両党は厚労相の辞任を要求する考えを明らかにした。29日から本格的に始まる今国会の国会の論戦にも影響を与えそうだ。
 関係者によると、柳沢厚労相は27日に松江市で開かれた島根県議の会合で講演し、「(女性という)産む機械、装置の数は決まっている。あとは一人頭で(多くの子供を産むように)がんばってもらうしかない」と発言した。厚労相はその場で「機械と言ってごめんなさい」と謝罪し、「産む役目の人」と訂正した。
 これに対し、民主党鳩山幹事長は28日、都内で記者団に「女性に大変失礼な発言だ。女性に『がんばってもらうしかない』という発言も責任逃れで、厚労相として子供を産み育てやすい環境を作ってこなかったことが問題だ」と痛烈に批判。社民党の福島党首は同日、党本部での会合で「最低の発言だ。このような閣僚がいる内閣は是認しがたい」と強調した。29日にも辞任を求める文書を厚労相側に提出するという。共産党も「絶対に許されない発言だ。厚労相としての資格に欠ける。辞任に値する」とのコメントを発表した。
 自民党の中川幹事長は28日のフジテレビ番組で「発言を言い直している。釈明したと理解している」と、問題はないとの認識を示した。ただ、公明党からは「穏当でない発言だ。首相が注意すべきだ」との声も出た。

これを見ると、はとさんのあきれる発言もさることながら、本文では“(女性は子供を)産む機械、装置”とか“(女性という)産む機械、装置”とかなぜかカッコがついてるなりー。でも見出しは“「女性は産む機械」”だー。不思議だなぁ。


もういっちょ、asahi.comより。 link here!

「女性は子ども産む機械柳沢厚労相少子化巡り発言
2007年01月28日00時33分
 柳沢厚生労働相が27日、松江市で開かれた自民県議の後援会の集会で、女性を子どもを産む機械や装置に例えた発言をしていたことが分かった。

 集会に出席した複数の関係者によると、柳沢厚労相は年金や福祉、医療の展望について約30分間講演。その中で少子化問題についてふれた際、「機械と言って申し訳ないけど」「機械と言ってごめんなさいね」などの言葉を入れながら、「15〜50歳の女性の数は決まっている。産む機械、装置の数は決まっているから、あとは一人頭で頑張ってもらうしかない」などと述べたという。

 会場では発言について異論はなく、主催者からの訂正などもなかったという。

この記事は、紙面の劣化版なのかも知れないが、よく隠してるよなぁという・・・


調べ始めたら止まらない。こんなのもあった。
同じくasahi.com。 link here!

「国民に深くおわび」安倍首相が謝罪 柳沢氏発言で
2007年01月31日13時17分
 安倍首相は31日午前、参院本会議での代表質問の答弁で、柳沢厚生労働相が「女性は子どもを産む機械」と発言した問題について、「閣僚の発言は重く、多くの女性の心を痛めたことに、私も深くおわびする」と謝罪した。閣僚の問題発言をめぐり、任命権者の首相が国民に謝罪するのは極めて異例だ。ただ、柳沢氏の進退については「国民の信頼を得られるよう、全身全霊を傾けて職務を全うしてもらいたい」とし、更迭する考えはないことを改めて強調した。

 首相は、谷博之氏(民主)の質問に答えた。「極めて不適切な発言だ。厚労相には厳重に注意した」と述べたうえで、「国民に深くおわびし、ご理解を賜るようお願い申し上げる」と2度にわたって謝罪した。

 また、柳沢氏も答弁の中で「改めて深くおわびする」と謝罪した。だが、自らの進退については31日朝、記者団に「これからしっかりやっていきたい」と語った。

 自民、公明両党の幹事長、国対委員長らは同日朝、対応を協議し、「辞任の必要はない」との認識で一致。自民党二階俊博国対委員長は記者団に「与党も本来の職務に精励されることを期待している」と語り、公明党北側一雄幹事長も記者会見で「ぜひ大臣として責任をまっとうして頂き、信頼回復に努めてほしい」と述べた。

 ただ、参院自民党幹部は同日朝、「本人が決めることだ」と述べ、早期決着を求める考えを示した。参院自民党矢野哲朗国対委員長は同日午前、二階氏に「深刻な状況だ。このままでは予算審議をできない」と申し入れた。

 また、民主、共産、社民、国民新の野党4党は31日午前、国対委員長会談を開き、一致して柳沢厚労相の辞任を求めていくことを確認した。


これと、読売新聞の1月31日の1面を比べると・・・


厚労相 与党にも辞任論
「子供産む機械」発言 野党、審議拒否の構え
 民主党の小沢代表、社民党の福島党首、国民新党綿貫代表は30日昼、国会内で会談し、「(女性は)子供を産む機械」と発言した柳沢厚労相の辞任を求め、実現しなければ31日以降の衆院予算委員会の審議に応じない方針を決めた。与党は、野党が欠席した場合でも審議を進めることにしているが、与党内でも辞任を促す声が出ており、波紋が広がっている。
 3党首は会談後、塩崎官房長官首相官邸に訪ね、厚労相辞任を求める安倍首相あての文書を手渡した。
 一方、自民党笹川尭党紀委員長は30日、国会内で記者団に、「スパッと辞めた方がいい。国会答弁のたびに頭を下げ続けることになる。内閣支持率も下がるばかりだ」と指摘した。
 自民党の中川幹事長と二階俊博国会対策委員長は30日の協議で、野党が欠席しても審議を進めることを確認した。<関連記事2面>

朝日新聞って一体・・・


ええい、やけくそ!31日の読売新聞の2面(この記事の隣に、上で紹介した『柳沢厚労相 発言要旨』がある)。


政府・与党 対応に苦慮
柳沢氏発言 野党、強弁姿勢強める
 柳沢厚労相が女性を「子供を産む機械」に例えた問題への対応に、政府・与党が苦慮している。厚労相の発言の非は明らかなだけに、辞任を求め、国会での審議拒否も辞さない強気の野党に、有効な反論ができないままだ。昨年末には佐田玄一郎・前行政改革相も辞任に追い込まれているだけに、厚労相辞任となれば安倍政権には深刻な打撃となるのは間違いない。
<本文記事1面>
 30日の野党党首会談では、民主党の小沢代表が最も強硬だった。小沢氏は「発言は常軌を逸している。私たちが強硬に出ても、世論の反発は招かないだろう」と述べ、辞任まで審議拒否を続ける意向を示した。社民党の福島党首、国民新党綿貫代表も同調した。
 民主党は、同党出身の角田義一参院副議長が政治献金問題で辞任に追い込まれたばかり。小沢氏は、厚労相発言への世論の反発が思った以上に強いのを見て、「国会運営の主導権を取り戻す絶好の機会だ」(周辺)と判断したようだ。
 民主党は松本政調会長らが31日、東京・有楽町で街頭演説し、厚労相発言の問題点を訴える方針だ。社民党の福島党首や民主党円より子共産党の吉川春子両参院議員ら、女性を中心とした野党の有志議員も、国会内で柳沢氏の辞任を求める集会を開く。
 これに対し、政府・与党は現時点では、辞任要求を拒んでいる。安倍首相も30日夜、首相官邸で記者団に、「女性を傷つけたことは柳沢氏も反省している。職責を果たし、国民の信頼を得るよう努力してもらいたい」と強調した。公明党幹部も同日夕、「発言直後に謝っている。罷免するほどではない」と語った。
 政府・与党が擁護の姿勢を崩さないのは、「柳沢氏が辞任したら、今度こそ首相の任命責任が避けられない」(公明党幹部)という判断からだ。ただ、柳沢氏への反発は続いており、高市少子化相も29日、記者団を前に、「私は子供がほぼ授かれない体なので、機械だったら不良品ということになる」と不快感をあらわにしたほどだ。
 衆院予算委では、31日に2006年度補正予算案と07年度予算案の提案理由説明を行い、1日に実質審議に入る予定だ。与党は野党が欠席しても審議を進める方針だが、国会の混乱が続けば、批判はさらに強まることになりそうだ。

(写真有り。『塩崎官房長官厚労相辞任を申し入れた後、記者の質問に答える小沢民主党代表(中央)、福島社民党党首(左)、綿貫国民新党代表(右)の野党3党党首(30日午後、首相官邸で)』とある)

読売新聞の記事は、紙面から手打ちで抜粋。時系列になるように置き直すとよりわかりやすい。。