がっこ。 12月26日追記

土曜日だ。学校だ。月曜の振り替え。
クリスマスイブで、電車の中にはカップルがたっぷりいた。なんだかまだぎこちない子らがいて、ほのぼのとした気分になる。
そんな中、どこからか「にゃ〜、にゃ〜」という猫の鳴き声らしきものが聞こえてくる。周りを見渡すが、ペットを持ち込んでいるような人はいない。幻聴かと思ったが、周りの人達にも聞こえたらしく、きょろきょろしている人多数。少しほっとしたが、猫が見つからないので完全にはほっとできない。
それは、終始断続的に聞こえていたが、ぼくは乗り換えるのでもう真相には迫れないらしいなぁと感じていた。そして、乗り換えを終えると、また「にゃ〜、にゃ〜」と聞こえる。さっきと同じく、ペットを持っているっぽい人は見当たらない。しかも、その1回きりでその後は聞こえない。
今度こそ頭がおかしくなったか、はたまた神の啓示かと思ってしまう*1。どちらにしろ、何か悲しい。
けれど降りる駅に着いてエスカレーターを上り、改札を出るとまた「にゃ〜、にゃ〜」と聞こえる。そこには1人のおばさんが立っていた。15センチ×10センチ×5センチくらいのバッグを持って、なにやらそのバッグに向かって話し掛けている。
お前かぁぁああ!
どうやらぼくは、このおばさんの霊と、同じ電車に乗り、同じところで乗り換えし、同じ駅で下車していたらしい。あ〜今もなんかまだ猫の鳴き声が聞こえる気がした。


続く…

*1:神様が実は猫で、猫語がわからないと啓示されてもわからないという、何とも意味のないものである。猫と話ができるようになる努力をすれば、話は別だけど。