やればできる子

やればできる子ってのは、幻想だと思う。やってないからできないのだ。
小さい子供の場合は話は違うのかも知れないが、少なくとも20歳を過ぎて自分をそんな風に考えているやつは論外だ。
周りを見ると、自分をやればできる子だと考えていそうなやつが多過ぎる。大学院の、特に修士課程ってのはそういうやつの溜り場なのか。こういう人らをモラトリアム人間とか言うそうだ。
そして、うちの研究室の場合、まず指導教官が専門的な研究の指導をする実力を持っていない。加えて、学生をケアするような精神的な器も持ち合わせてはいない。事あるごとに、”自分は悪くない”と思い込もうとする。
こんな状態で、そのしわ寄せのすべてが博士課程の学生へと行く。それに甘えて、修士の学生は必要以上に博士の先輩達に依存する。
やはり、他人に対しての想像力の欠如が原因。他人の目は気にするが、その人自身のことは気にしない。
自分への戒めも込めて。