どこに書こうか

迷ったけれど、ここに書くとしよう。昨日のお話。
院生室の溜まり場にはホワイトボードがあって、その前には机がある。ホワイトボードに数式やらをぐだぐだ書く時もあれば、机でコーヒーをこぽこぽ入れたりもする。知っている方もおられるかもしれないが、ホワイトボードって長く使ってると何か汚い。マジックのカスがぽろぽろ落ちてくる。落ちる先には食べ物やらもあるわけで・・・
そんな状況に憂えた一部の住民達がついに掃除することを決心した。まずすべきことは、とりあえず今落ちているカスを拭き取る。そして、汚くなったホワイトボード消し(商品名は“ホワイトボードイレーザー”である)を捨てて、新しいものに返る。まあそもそも、このカスの原因が、マジックだけによるものなのか、マジックとホワイトボード消しの2つがあって出来るものなのか、はっきりしないのだけど、とりあえず見た目がきれいであればOKということで。
とまあ、いつもならこんな感じ(もしくは、ホワイトボード消しに付いてる磁石だけ取っておく)なのだが、今日は違っていた。カスを拭き取って一段落したあたりで、M1のT君がホワイトボード消しを「そのまま捨てるのはもったいない」と言い出したのであった。
待て待て、待てよ。過去の記憶を思い返してみると、このような発言をしたやつは過去に結構いた。そういえば、昔自分も言ったかも知れない。別に驚くべきことではないのである。だが、T君は言うだけではなく、実際にホワイトボード消しの布の部分を取り外し、水道でじゃばじゃば洗い出したのであった。
ここで、少しホワイトボード消しの構造を紹介しておこう。ホワイトボード消しは主に3つの部分からなる。プラスティックの取って、磁石、消す部分(先に布と呼んでいたもの)。磁石は取ってにネジで留められていて、消す部分は取ってにかぽっとはめるという形で機能を成している。大雑把な構造はこんなところだが、もう少し消す部分にスポットを当ててみる。消す部分も2つの部分からなっており、それはスポンジのまわりに布が巻いてあるといった感じである。スポンジ部分は形こそ台所にあるものと大差ないが、かなり硬いもので出来ている。
本題に戻るが、T君は消す部分を本体からかぽっと取り外し、そのまま食器用洗剤を使って洗い始めたのである。その時、ぼくは思った。乾く前にカビる。絶対臭くなると。そして、「チンしたらいいんない?」と言ったのであった。もちろん、行動派のT君は消す部分をレンジに入れ、「トーストですか。あ、解凍ですかね」とレンジのメニュー選んでいる。結局、レンジ強で5分に落ち着いた。。
レンジをスタートさせてから10秒が経過。特に何も変化はない。このままいけるか?と思ったその時、レンジの中の消す部分がバチバチバチバチと光った。うーむ、やっぱりダメくさい。慌てて取り出した消す部分は、湯気を立てて熱くなっていた。
その後、消す部分は新聞紙の吸水性に着目し、その代替品としてトイレットペーパーでぐるぐる巻きにされ、風通しのよさ気なところだとよく乾くかも知れない、という理由から、空調の出口部分に置かれた。そして、結局は新しいホワイトボード消しを出すことになったのである。
しかし、驚くべきはホワイトボードイレーザー。新しいのの抜け殻の袋をよくよく見ると、裏の注意書きにしっかりと“電子レンジ等には入れないで下さい”と書いてあるのであった。