ポスター

学部生用の研究室紹介のポスター発表をやった。人があまり来ないだろうという予想と、あまりうちの研究室に来ることを勧められないという大人の事情から、かなり適当な変わった形状でポスターをやる予定だった。
が、周りの本気度と想像以上の入りで、焦ったM1のA君がうちのポスターを張り替えた。そんなどたばた劇。けれど、この判断は後から見ればかなり吉であった。
うちは、何度も言うように、軸となるようなテーマがなく、みんな好き勝手な内容をやっている(←決して格好のよいことではない。現状は研究室が機能していないのだから)。なので、当初の企画は、一人一人がやっていることを冊子にして置いておき、それを手に取りながらマンツーマン気分で説明してやろうというものだった。
しかし、これはあまりにまずいということにいち早く気付いたA君が、ばらばらの研究室の中でも共通項で括れる部分が一番多い分野のイントロをメインに据えた。院生8人中3人がやっている内容。A君は入っててぼくは入っていない。。
3人のうち訳あって2人はダメで、そこの説明ができるであろう人物はA君しかいなかった。だけど、A君はその後他の大学である、さささんという方のゼミに出るそうな。げ、誰が説明すんだよ。。
残ったメンバーで一番近いのがぼくで、やっぱり学生さんはメインの話を聞きに来るので、、、とりあえず1回やってみてかなりやばぁいと感じたので、パワポを熟読し、まだいたA君に質問して体裁を整えたぜ!
して、運命の時、A君がいなくなる。。
予習のかいあってか、(専門ではないにしては)かなり上手く説明できてる気がする。やはり日頃からA君に「砂利塵好きー」やら「ふらくちゅえいしょんせおれむ」なんかについて聞いていたのがよかったな。調子に乗り過ぎて、嘘八百を言っていた可能性もあるが。。このくらいの説明をしておけば、面目は立ったであろう。
途中、卒研生の1人も来たがすぐ帰ってしまったな。何しに来たのだろう。。
そういえば、A君からA君自身の研究の紹介も頼まれたが(これも予習済み)、悲しいかな誰も聞きに来なかった。てか、おいらのやつも誰も聞いて来なかった。かなり無理矢理説明させようと、D2のNさんが客を持って来てくれたが、あまり興味がなさそうで逃げてしまった。それに、ちゃんとシステムを説明したのに、みんなメインしか見ねぇ*1
ポスター発表は説明していたら、あっという間に終了。懇談会も参加。参加費2000円。ばくばく食っている風に思われないように、ばくばく食うのがテーマ。結局はばくばく食べた。けど、ポスター&立食だったので、なんだか疲れた。。
会場にはポスターの残骸が飾ってあったのだけど、自分の話を聞かれる機会があった。自分で作ったパワポなのにあまり覚えていなくて焦った。てか、書いてない詳しーいことばかりしゃべっていた気がする。けど、もっとうまく伝えられたなぁと。。
あと、この内容はどうしてそれをやるのか、という動機付けを学部生に伝えるのが難しいと思った(自分でもわかっていないかも)。物理をやっていても、熱力学や第二法則やらはあまり覚えていないくせに、じゃりじんすきーやふらくちゅえいしょんせおれむはウケがよくて、こっちが悪いってのはどういうこったい。それとも、量子じゃなきゃダメなのか???と、ここで愚痴を言ってみる。まあおれが学部生でも「そんなことやって何になるのー?」と思ったと思うが…*2
それも終わって院生室でまったりとぐったりしていると、A君帰還。ささ3の話は、予想通り研究の話しには入らず、イントロ+αのお話的なものだったみたい。だけど、それでもイメージとして何かを掴んだようである。帰って来たら突然、「SSTをちゃんと勉強しようかなぁ」と言い出していたし*3。SSTは楽しそうだいね。
その後、かなぁり濃い話をA君とした。うーむ、何を見てるかもう少し聞きたい気もする。
院生室で話していたら遅くなったので学校を出た。どんな不幸が待っているかも知らずに…

*1:ここで言うシステムとは、研究分野が細分化されていることをまず説明し、冊子を読むなり質問なりしてくれやと言う。そういう話の後で、誰もそれを取らないので仕方なくメインのやつを話す。。というものなのだ!

*2:やっぱりわかる為には段階が必要で、その段階を踏むとかなり面白いのだよ。

*3:メモには“Shin−Ichi Sasa Tasaki”とか目盛られていてビビった。SSTは“Steady State Thermodynamics”だぞ。