血が出るまで磨け!

歯医者に行った。この前型を取ったので、今回はそこから作った銀歯を入れるだけ。たぶん今回で終わり。
行くとすぐに治療する椅子に通され、付属する机には歯の型とその上に乗った銀歯があった。歯と歯茎の型は、当たり前だが、かなり精巧に出来ていて、捨てるんだったらちょうだいと言いたくもなったが言わなかった。
銀歯は付ける歯と近くの歯との間を糸でガシガシする等きれいにした後で、先生がかなり丁寧に噛み合わせを調節してくれすっぽりはまった。正直型を取った時に「やっべ」と思うことがあったのでよかった(もしかしたら、そのせいで丁寧に調節せざるを得なかったのかもしれない)。
これで終わりかーと思って口をゆすいでいると、その後で歯科衛生士さんから歯磨きアドバイス。いつの間にかテスターを付けられていたらしく、どの部分が磨かれていないか説明を受け、いくつかの質問に対し拙い日本語で答えた。そうこうしていると、いつの間にか歯垢を取った方がいいという話に。
で、先生が再登場。先生が見て「これくらいなら大丈夫だよ。きれいに磨かれていますよ」というお墨付きをもらった。今思えば、昼時で休憩に入りたかったのかも知れないが。そして、衛生士さんのアドバイスに戻ったわけだけど、その中で「血が出るまで磨いた方がいいですねー」と言われた。。
あまりぼくには理解できない言葉だったんだけど、その後に「痛くない範囲で」と付け加えた。どうやら要約するに、歯茎が少し炎症を起こしているところがあると。で、炎症を起こしているところは血を出した方がよくて、炎症を起こしているところなら血が出ても痛くないだろうということらしかった。これが確かかは実はわからなくて、“血が出るまで磨け”“ただし、痛くない範囲で”“少し歯茎が炎症を起こしているところがある”という断続的な情報から再構成されたぼくの考えなわけだ。こっちは口をぱっくり開けてるわけで面倒くさくて聞き返さなかったけど、それで納得してしまったのでそれはそれで終わり。お会計をして帰宅。
1時間くらい食べちゃダメと言われていたので、2時間経ってから食事をしたんだけど、やっぱり歯医者に行った後だしアドバイスされたしできちんと歯を磨いた。前歯の一本だけちょびっと飛び出た歯と上の奥歯の磨きが甘いと言われていたのでそこを重点的に。磨いてみると、確かにいつもと違う感覚である。なるほどなるほどと、今度は言われた通り血が出るようにごしごし磨く。痛いか痛くないかはよくわからなかったので、ずっとごしごしごしごし。で、ゆすいでみると白の中にちょいピンク。よし、よくやったぞ、おれ。
その後も、ごしごしごしごしやってるんだけど、何か後になって唇と奥歯の奥の歯のない部分がすっごい痛いの。ひりひり。この磨き方であまり気分がよくない今日この頃なのじゃ。こんな状態になって、“血を出す”という行為をちと疑問に感じたよ。血が出たら止めるのが普通じゃね?どうなんじゃろ??
ま、付けてもらった銀歯はミラクルフィットしてるからよかったよかった。治療は今日で終わって、帰り際に『1年後に来いよ、このやろー』という趣旨のことを言われました。